2022年秋の大会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2M01-05] 中性子計測

2022年9月8日(木) 09:30 〜 10:50 M会場 (E2棟1F 101番教室)

座長:川瀬 頌一郎(九大)

09:30 〜 09:45

[2M01] ホウ素中性子捕捉療法用リアルタイム中性子ビームモニターの開発

(1) ビームモニターの特性評価

*高田 真志1、八木 茄津未1、中村 哲志2、島田 健司3、中村 勝3、藤井 亮3、伊丹 純2,5、井垣 浩2、青山 敬4、布宮 智也4 (1. 防衛大、2. 国立がんセ、3. CICS、4. 富士電機、5. 新松戸中央総合病院)

キーワード:ホウ素中性子捕捉療法、中性子、ガンマ線、シリコンダイオード検出器、リアルタイム計測

中性子ホウ素捕捉療法の中性子ビームをリアルタイムに常時モニターできるようにするため、薄型シリコンダイオードと薄膜フッ化リチウムを組み合わせた中性子センサーを開発した。本中性子センサーを中性子ターゲット上部に設置し、患者などの照射物の影響を受けずに中性子ビームの変動をリアルタイムに計測できるようにした。本中性子センサーは単体で中性子とガンマ線を識別できる能力を有するため、ターゲットから発生したガンマ線の時間変動も計測できた。さらに患者への中性子ビーム照射位置での中性子ビーム変動も同型中性子センサーを利用して計測した。リアルタイム中性子センサーは、患者位置の中性子ビームの変動をリアルタイムに計測できることが分かった。リアルタイム計測の可能性を見出せたので、長期中性子照射などのデータを取得し、リアルタイム中性子ビームモニターを実現させる。