2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2M01-05] 中性子計測

2022年9月8日(木) 09:30 〜 10:50 M会場 (E2棟1F 101番教室)

座長:川瀬 頌一郎(九大)

10:15 〜 10:30

[2M04] 燃料デブリ検知へのバブルディテクターの応用

*寺島 顕一1、坂本 雅洋1、松村 太伊知1、冠城 雅晃1、Riyana Eka1、能見 貴佳1、奥村 啓介1 (1. JAEA)

キーワード:福島第一原子力発電所、燃料デブリ、バブルディテクター、中性子検知、放射線照射試験

福島第一原子力発電所(1F)の格納容器内のような高ガンマ線環境下での燃料デブリ探査や、回収物中の核燃料物質の有無を判断するための手法開発を進めている。その中で、自発核分裂や誘起核分裂などに起因する僅かな中性子を、狭隘空間かつ高ガンマ線環境下で検出する手法として、中性子の積算線量計であるバブルディテクター(BD)に着目した。BDはガンマ線に不感で、小型軽量、目視確認可能、外部電源やケーブル不要といった特長を有している。さらに、極めて弱い中性子線に対しても長い時間をかけずに検出できる可能性がある。本発表では、BDに対するコバルト60を用いたガンマ線照射試験、ならびにMOX燃料を用いた中性子検出試験を実施し、1F適応性を検討するための基礎データを取得したので報告する。