The Annual Meeting of the Japan Society of Cookery Science, 2021

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[3] 株式会社プロデュース・オン・デマンド

株式会社プロデュース・オン・デマンド

30〜200℃まで1℃刻みで温度制御し、煮る・炒める・揚げる の1台3役をこなすプログラマブル・IHクッキングヒーター「Repro Ver.1.0」の発売を開始しました。「Repro」は手軽な加熱調理実験機材であるとともに、厳密な実験条件をキッチンで再現することにより、これまでの調理科学の研究成果を容易に一般の家庭やレストランにフィードバックできる画期的なデバイスです。
詳細につきましては Repro公式サイト をごらんください。
 
◆製品紹介動画



Repro(=cuisine reproducer)
          科学的なレシピを正確に再現する者

 
◆コンセプト
調理科学の急速な進歩とともに、いまや「Precision Cooking(正確な調理)」は世界の大きな潮流となっています。このトレンドに呼応し、正確な温度管理を目指した先端的な製品が市場にも登場し始めていますが、こうした製品は、その特性上、作ることのできるレシピや使用できる鍋やフライパンなどの調理道具、設置スペースなど、多くの制約がありました。

30℃〜200℃まで1℃単位で温度制御するインテリジェントIHクッキングヒーター「Repro」は、「卓上IH コンロ」というコンパクトなボディに「Precision Cooking(正確な調理)」を実現する最先端の機能を詰め込んでいます。ご家庭のキッチンでも、小規模なレストランでも、これまでとは次元の異なる新しい料理法を手軽に探究することができるRepro は、この新しい世界を旅するすべての人たちのクッキング・スキルを急速に進化させる画期的なデバイスです。
 
◆基本的な機能と仕様
煮る・焼く・揚げる 1台3役の可能性
水温・表面温度・油温という3つの温度ターゲットを、30℃〜200℃(水温は30℃〜99℃)と幅広いレンジで1℃刻みの温度管理ができ、「煮る」・「焼く(炒める)」・「揚げる」の基本的な調理が、これ1台で可能になります。

外部センサーと本体センサーで精緻な温度コントロール
2 つの温度センサー(外部センサー・本体センサー)は0.1℃単位の温度変化を1 秒ごとに計測し、1W 単位で微細に加熱電力をコントロールすることにより、±1℃の温度管理精度※1 を実現しています。
 

※1 外部センサーを使用し、標準とする鍋を標準とする水量で加熱した場合の値です。本体センサー使用時やフライパンでの表面温度、油温は精度誤差がこれより大きくなることがあります。

シンプルなコマンドで複雑なレシピを作る
「加熱(低=30〜99℃)」、「加熱(高=100〜200℃)」、「沸騰」、「待機」、「ループ」、「終了」の6 つのアクションを組み合わせることにより、「〇℃で〇分〇秒、その後、△℃で△分加熱する」など最大15 ステップのマルチステップを作成することが可能です。


本格的なIoTデバイス 
スマートフォン・タブレットからWi-Fi 経由で専用アプリ上のレシピや鍋プロファイルを本体に送信できるほか、アプリを使って本体のファームウェアバージョンアップも可能な、本格的なIoT調理機器です。またReproのユーザーはRepro本体でレシピを作成するのはもちろん、WEBサイト上(今後はアプリ上)でも自由にレシピを作成し、公開することができます。


◆特徴的なアーキテクチャ 
鍋プロファイルシステム
Repro には「鍋プロファイル」というユニークなシステムが搭載されています。世界中の鍋やフライパンの熱伝導特性はさまざまで、正確な温度管理をするためにはそれぞれの鍋やフライパンに最適化された個別の加熱アルゴリズムが必要です。Repro は、本体には基本的な加熱アルゴリズムのみを搭載し、それぞれの鍋やフライパンに最適化されたパラメーターを記述した「鍋プロファイル」というプロファイルデータをアプリから本体に送信することにより、この問題を解決しています。この「鍋プロファイル」システムにより、鍋に外部センサーをセットしてダイレクトに測温しながら調理する煮物・揚げ物料理はもちろん、きっちりふたをする必要のある(=外部センサーをセットできない)炊飯などの料理や、フライパンでの炒め物も、トッププレート中央に設置された本体センサーで測温した鍋底の温度を元に、鍋内の水温やフライパンの表面温度を推測することで、正確な温度管理をしながら加熱調理できます。

キャリブレーション機能 
現在、アプリ上に用意されている鍋プロファイルは、約130種類で、今後も日々新しいプロファイルを提供していきます。
ユーザーが使用したい鍋のプロファイルがアプリ上になかった時は、「汎用プロファイル」がアプリ上に用意されています。この汎用プロファイルのなかから、使用したい鍋・フライパンに素材(構造)、容量、直径が最も近いプロファイルを選択することにより、お手持ちの鍋やフライパンを使うことができます。それと同時に、ユーザーがお手持ちの鍋を使用できるように、ユーザー自身が、自動で簡易プロファイルを作成できる機能が「キャリブレーション」です。※2
お手持ちの鍋に規定量の水を入れ、鍋種類・基準水量を選択し、外部センサーをセットしてスタートすると、Reproは所定の温度に加熱しながら、外部センサーで実水温を、本体センサーで鍋底温度を測温して、簡易的なプロファイルを自動作成します。ユーザーはこのプロファイルに名前を付けて保存すれば、その日からお手持ちの鍋で「炊飯」など、外部センサーを使わずふたを閉めた状態で、鍋底の温度で調理をコントロールすることが可能になります。 


※2 キャリブレーション機能で作成できるプロファイルは「水温ターゲット」のみです。

◆Reproのレシピ例 
最適抽出温度で最適解を 「基本の合わせだし」


2002年、京都大学と京都の一流の料理人たち(現在の日本料理アカデミー)の共同研究から生まれた、初めて「だしの取り方」を科学的(定量的)に定義した「だしの教科書」とも言えるレシピです。
こんぶは60℃で1時間抽出、こんぶを取り出した後、水温を85℃まで上げて加熱を停止させてから、かつお節を投入します。Reproのレシピではかつお節の抽出時間は50秒で、その後厚手のキッチンペーパーかネルで漉しています。
こんぶ、かつお節、水などの食材を吟味すれば、最適温度で抽出することにより「うま味」を最大限に引き出すとともに、「雑味」をできる限り減らした「教科書的なだしの味」を常に再現することができ、「だしのリファレンス」として教育の現場でも活用できるレシピです。
 
ペクチン硬化を利用して新しい食感を 「かぶのソテー」 

煮たり焼いたりすると煮崩れ・焼き崩れしやすい「かぶ」を60℃で13分間加熱し、表面だけをペクチン硬化させる下処理を施します。その後140℃で両面を15分ずつ合計30分じっくり加熱すると、外側は焼き崩れせず、中身はとろっとした食感になります。工場などではよく使われているものの、一般家庭や小規模飲食店などでは、まだ馴染みの薄い「ペクチンの硬化作用」を調理法に容易に取り入れられるのもReproならではのメリットです。「ペクチン硬化」以外にも根菜の軟化速度に関する研究や、種々の酵素反応に関する賦活温度帯の研究など、これまでの調理科学の研究成果の多くがReproにより一般のキッチンへフィードバックされる可能性が広がります。
 
多段階の加熱で複数の調理目標を達成 「基本の鳥から揚げ」


「とり肉にジューシーに火を入れる」という目標と、「衣の表面をカラっと揚げる」という2つの調理目標を同時に達成するため、専門店などでは低温と高温のフライヤーを2台並べて「鳥から揚げ」を揚げています。
このレシピでは、油温140℃でお肉に最小限の火を入れた後、一度から揚げを取り出して余熱で優しく火を入れている間に、Reproで揚げ鍋の油温を170℃に上げ、最後に衣をカラっと仕上げるために20秒間だけ「二度揚げ」をしています。
複数台の業務用フライヤーなど大がかりな機材がなくても、正確な「二度揚げ」ができるのもReproを使うメリットです。
 
◆Repro food collection

 

◆主な製品仕様
基本機器構成   プログラマブルIHヒーター
         Bluetoothワイヤレス外部温度センサー
         外部センサー充電用専用クレードル
定格電源     AC100V 50/60Hz
定格消費電力   1400W
外形寸法     幅300mm × 奥行き350mm × 高さ55mm
本体重量(電源コード含む)  2.8kg
電源コード    1.6m
加熱方式     IHヒーター
温度調節範囲   30℃〜200℃
加熱時間調節範囲 1秒〜23時間59分59秒
温度調節精度   水温ターゲット外部センサー使用時 ±1℃
         水温ターゲット本体センサー使用時 ±3℃
         ※当社規定の標準状態での値です
無線外部センサー使用時間  最長連続6時間
使用環境温度   5~40℃
使用環境湿度   10~85%RH (結露が発生しないこと)
 
◆補足情報 
ご購入に際しまして、以下の機能がまだ実装されていませんのでご注意ください。(2021 年6月14日現在)
 
(1) スマートフォン・タブレットの公式アプリはiOS にしか対応していません。Android 用アプリは、本年中にリリースする予定です。
 
(2) 現時点ではアプリと本体はWi-Fi 経由でしか接続ができません。ご使用に際してはWi-Fi 環境(2.4GHz帯のみ)が必須ですのでご注意ください。
 
(3) アプリの多様な機能のうち、「レシピ作成・編集機能」などいくつかの機能がまだ実装されていません。これらの機能についても順次アプリのアップデート等で対応してまいります。
現在「レシピ作成・編集機能」につきましては、公式HP のマイレシピページで行うことができます。アプリへの実装を終えるまで、ご不便をおかけしますがWEB上でレシピの作成・編集をお願いいたします。※3
 
※3 レシピの作成・編集はRepro 公式HP の「My Page」で行えます。
 
Repro は本格的なIoT 機能を有し、公式アプリ経由で本体ファームウェアのバージョンアップも可能になっています。ご購入後でも上記の機能について実装され次第、アプリ・本体のアップデートにより、お使いになることができますのでご安心ください。
 
◆販売価格
Repro Ver.1.0基本セット
(本体・無線センサー・センサークリップ・充電クレードル)
 
107,800円(税込)



Repro Ver.1.0 オプションセット
(本体・無線センサー・有線外部センサー・センサークリップ・充電クレードル)※4
 
112,200円(税込)
 
 
 
※4 100℃以上の高温での揚げ物調理をする場合には、安全上の観点から無線センサーをご利用になれません。高温での揚げ物調理をする場合には、有線外部センサーが付属しているオプションセットをご購入ください。


日本調理科学会員が教育•研究目的でご購入される場合には、特別価格にてご提供させていただきます。お気軽にご連絡ください。
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    東京都港区赤坂6-3-18 赤坂パークプラザ2F

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    03-5114-0634

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    https://www.repro.jp/