日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P2] ポスター発表2:知覚・注意

2019年5月25日(土) 14:00 〜 16:00 セミナー室 (東館2階)

[P2-03] 照度が360度の注意特性に及ぼす影響: VR実験心理学研究

*原田 佑規1、大山 潤爾1 (1. 国立研究開発法人産業技術総合研究所)

キーワード:360度の注意、バーチャルリアリティ、VR実験心理学

本研究では,周囲の空間の照度が360度方向の注意に及ぼす影響を検討した。参加者はヘッドマウントディスプレイをかぶり,両手にコントローラを握って実験を受けた。参加者がボタンを押すと,凝視点の次に,ターゲットが仮想空間のどこかに呈示された。課題は,360度の仮想空間の中でターゲットを探索し,その種類に対応するボタンを可能な限り正確にかつ素早く押すことであった。空間の照度は4段階で操作された。その結果,周囲の空間が暗くなると,右後ろ方向,足元方向,そして真上方向などの背面のターゲットの検出速度が素早くなることが明らかとなった。その一方で,正面方向のターゲットの検出速度は,照度の影響がみられなかった。これらの結果をまとめると,空間の照度は緯度・経度の離れた情報に対する注意に影響することが示唆された。

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