The 17th Conference of the Japanese Society for Cognitive Psychology

Presentation information

Poster Presentation

[P2] Poster Presentation 2: Perception & Attention

Sat. May 25, 2019 2:00 PM - 4:00 PM Seminar Room (EAST 2F)

[P2-04] Nostalgia evoked by auditory and olfactory stimuli

*Hikaru Otera1, Akihiro Tanaka1 (1. Tokyo Woman's Christian University)

Keywords:nostalgia, autobiographical memory, odor

感覚刺激から思い出される出来事に関して、聴覚刺激よりも嗅覚刺激の方が出来事当時に戻った感覚を強く生じさせ、より昔の出来事を思い出させることが知られている。そこで自伝的記憶と関連があると考えられる懐かしさについて、聴覚刺激と嗅覚刺激の間で差がみられるのかを検討した。刺激として音楽、音(環境音等)、においの3種類を用い、刺激に対してどれくらい懐かしさを感じるかを7件法で回答させた。その結果、音楽の方がにおいよりも懐かしさ評価が有意に高く、音の方がにおいよりも懐かしさ評価が高い傾向 がみられた。また、懐かしさ評価について思い出す出来事があった場合となかった場合で比較を行うと、音やにおいによる懐かしさ評価は思い出す出来事がなかった場合に低くなったが、音楽による懐かしさ評価では両者で差がみられないという特徴的な結果が得られた。この結果は、これらが異なる種類の懐かしさであることを示唆している。

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