日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P2] ポスター発表2:知覚・注意

2019年5月25日(土) 14:00 〜 16:00 セミナー室 (東館2階)

[P2-07] 怒った赤ちゃんと笑顔の大人には気づきやすい

視覚探索課題における怒り顔と幸福顔の探索効率

*井関 龍太1 (1. 大正大学)

キーワード:怒り優位効果、視覚探索、探索効率

表情画像を用いた視覚探索課題では,怒り顔は他の表情よりもすばやく検出されるという怒り優位効果と幸福顔がすばやく検出される幸福優位効果の両方の結果が混在して報告されている。潜在的な脅威を検出することへの適応という観点からすれば,脅威を及ぼす可能性の高い刺激ほど検出が速くなると予想される。しかし,赤ちゃんの顔画像を刺激として視覚探索を行ったところ,成人の顔画像の場合よりもむしろ明確な怒り優位効果が得られた(井関, 2017, 認知心大会)。このことを探索効率の観点から検討するため,本研究ではセットサイズを操作した実験を行った。その結果,探索効率は刺激画像が赤ちゃんか成人か,妨害刺激が情動顔か中立顔かの組み合わせによって異なることが明らかになった。赤ちゃん顔では中立顔の中に怒り顔があるとき,成人では中立顔の中に幸福顔があるときに最も探索効率が高くなることがわかった。

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