日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P2] ポスター発表2:知覚・注意

2019年5月25日(土) 14:00 〜 16:00 セミナー室 (東館2階)

[P2-24] 意識的知覚経験と知覚反応の関係

可視度の応答プライミング課題への影響

*森本 優洸聖1、牧岡 省吾1 (1. 大阪府立大学 人間社会システム学研究科)

キーワード:反応時間、可視性、プライミング

本研究は応答プライミング(Neumann & Klotz,1994)にPAS (Ramsøy & Overgaard, 2004)と呼ばれる主観的な知覚経験の尺度を組み合わせて知覚意識の程度がその後の反応に影響を与えるか検証したものである。応答プライミングとは類似のプライム刺激(P刺激)とターゲットマスク刺激(TM刺激)があった場合、P刺激の特徴がTM刺激の特徴と一致する場合と不一致である場合を比べた時に一致する場合の方がTM刺激に対する反応時間が短いという現象である。この現象において一致と不一致の反応時間の差(priming effect)はP刺激が不可視でも発生することが確認されており、priming effectは可視性と独立した視覚運動反応の結果として予想されている。

 しかし、主観的なP刺激の可視性がResponse primingと独立であることを明確に示す論文はみられないため今回、PASをP刺激の可視度として導入し意識経験の視覚運動反応への影響を検証したところ、可視度が高いほどpriming effectが大きいという結果が得られ、可視性と視覚運動反応は独立でないことが示唆された。

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