電気化学会第88回大会

市民公開講座

「脱炭素化を実現する未来のエネルギーシステム」

日時                    2021年3月23日(火) 16:20 ~ 17:30
場所                    YouTube Liveにて一般公開(無料)
                  
(本大会に参加登録されていない方でもご視聴いただけます)
申込方法             申込不要       

市民公開講座(YoutubeLive)
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講座内容
 
第1部 16:20~16:55
講演タイトル:再エネ、水素、データが切り拓く脱炭素社会 – 自律分散協調型エネルギーシステムへの転換
講師:伊原 学 (東京工業大学 物質理工学院 教授,東工大InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム 代表)
講演概要:2050年までに脱炭素化する日本政府の方針が発表され、世界は脱炭素社会に向けて加速しています。一方で、脱炭素化と経済的優位性をどのように確保していくのかが問われています。東工大では、2019年11月に教授・准教授約70名、25の企業、15の海外トップ大学が参画する“InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム(インフォシナジー)”を、さらに2020年12月には当コンソーシアムと連携して博士人材を輩出する“エネルギー・情報卓越教育院”を設立しました。講演では、“インフォシナジー”が産学連で究極的に目指す将来のエネルギー社会、Ambient Energy Society(アンビエントエネルギー社会)の概要と9つの重点研究分野を解説します。さらに、重点分野の一つであり、エネルギー学理とAI解析などの情報科学との融合によって開発を目指す“系統協調/分散型エネルギーシステム”開発の取組みについて紹介します。
 
第2部 16:55~17:30
講演タイトル:水素社会実現に向けた東芝の取組み
講師:佐藤 純一 (東芝エネルギーシステムズ水素・燃料電池技師長)
講演概要:2050年のカーボンニュートラルに向けて、エネルギーとしての水素の位置づけは、ますます重要度を増してくる。東芝は、水素を「つくる」「ためる」「つかう」「マネージメントする」の技術をベースに、水素エネルギーの普及拡大に向けた取組みを進めている。自立型水素エネルギー供給システムH2Oneを開発し、再生可能エネルギーを蓄電池と水素電力貯蔵のハイブリッドにより安定的に負荷に供給することを可能とした。純水素燃料電池は、0.7kWから100kWの大容量化を進め、さらにMW級の開発を行っている。近年は、燃料電池の用途拡大に向け、船舶、鉄道向けの燃料電池の開発も進めている。水素の需要拡大に向けたP2Gの取組みなど、最新の動向も含めて概説する。