日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-02] 地球惑星科学のアウトリーチ

2019年5月26日(日) 09:00 〜 10:30 103 (1F)

コンビーナ:植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)、小森 次郎(帝京平成大学)、長谷川 直子(お茶の水女子大学)、大木 聖子(慶應義塾大学 環境情報学部)、座長:大木 聖子

10:00 〜 10:15

[G02-05] 地震流言から考えるリテラシー

*織原 義明1鴨川 仁2長尾 年恭1 (1.東海大学海洋研究所、2.東京学芸大学物理学科)

キーワード:地震流言、リテラシー

地震発生のうわさが不特定多数に広まる地震流言(じしんりゅうげん)は、大きな地震の後には必ずといっていいほど発生している。近年では、2018年北海道胆振東部地震や2016年熊本地震の後にも発生している。熊本地震の翌月に高知県で広まった地震流言では、地震発生予定日に営業を自粛したホテルがあった。このように地震流言は少なからず社会的な影響を及ぼしている。また、地震流言は大地震がなくても発生することがあり、単に災害時に広まるニセ情報のひとつという範疇にはとどまらない。しかし、その内容や背景にはいくつかの共通点があり、それを知っていればニセ情報と判断することも可能である。ただし、それには最低限の地震に関する基礎知識が必要となる。本発表では地震流言にみられる特徴を紹介し、そこから求められるリテラシーを考察する。