日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS12] 津波堆積物

2019年5月30日(木) 09:00 〜 10:30 コンベンションホールB (2F)

コンビーナ:千葉 崇(秋田県立大学生物資源科学部)、篠崎 鉄哉(筑波大学アイソトープ環境動態研究センター)、石村 大輔(首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理学教室)、座長:石村 大輔(首都大学東京大学院都市環境科学研究科)

10:15 〜 10:30

[MIS12-06] 水路実験から見た津波堆積物の多様性

★招待講演

*山口 直文1 (1.茨城大学 広域水圏環境科学教育研究センター)

キーワード:津波堆積物、水路実験、堆積過程

水路実験は,水理条件や堆積物,地形の条件などを設定して調べることができることから,低頻度で直接観測が難しい津波堆積物形成の理解に有効であると考えられている.水路実験による津波堆積物研究は2000年ごろから行われてきたが,その多くは具体的な水理条件や地形条件を想定したものではなかった.しかしここ数年行われてきた,津波堆積物の形成に関わる様々な地形や水理条件の影響に焦点を当てた水路実験によって,より幅広い堆積環境での津波堆積物の形成過程が明らかになってきた.こうした実験を通して得られる,津波堆積物の多様性を理解は,様々な堆積環境での古津波堆積物を正確に識別,解釈するための手がかりとなる.今回の発表では,こうした路実験による津波堆積物の研究の現状と,今後の貢献の可能性について紹介する.