JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ42] [JJ] 地球科学の科学史・科学哲学・科学技術社会論

2017年5月21日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:矢島 道子(日本大学文理学部)、山田 俊弘(東京大学大学院教育学研究科研究員)、青木 滋之(会津大学コンピュータ理工学部)、吉田 茂生(九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)

[MZZ42-P09] アブダクションによる宇宙物理を用いた起源の証明方法-地球も生命も形成される前の過去において-

(地球・大赤斑・小惑星帯・月・深海洋底・プレートテクトニクス・生命) それは全ての起源を統一的に探究する最良の方法である

*種子 彰1 (1.SEED SCIENCE Lab.)

キーワード:アブダクションによる起源の証明方法、地球・大赤斑・小惑星帯・月・深海洋底・プレートテクトニクス・生命、全ての起源を統一的に探究する最良の方法

アブダクションによる宇宙物理を用いた起源の証明方法(地球・木星大赤斑・小惑星帯・月・深海底・プレートテクトニクス・生命)
地球と生命の起源は,帰納や演繹では証明が困難であり,実証は更に初期条件も不明で実現できない.宇宙論や地球物理などでは,人類の誕生以前の起源に迫る必要が有り,タイムマシンも今だ実現できていないので,その方法が求められていた. 

 しかし,創造的推論(アブダクション)では,その起源を証明できる.太陽系の起源や地球の起源や生命の起源では,一度だけの起源と進化の結果としての現状が有る.仮説が正しいときは複数の結果を全て統一的に説明できる.しかし間違った仮説の場合は,一部の結果しか説明でき無ず,更に新たな謎が生まれるという循環矛盾が発生する.
つまり,一回だけの起源と進化でも,初期条件も進化の経過も同一な複数の項目で検証できるので,複数の項目を統一的に説明できることが,完全な検証となる.逆に云うと,仮説の良し悪しは直ちに検証できる.当然として,仮説は物理的に意味が有る必要があり,且つ科学法則に従って進化が起きる.

「マルチインパクト仮説」をアブダクションで検証すると,以下の項目で統一的に検証できた.「地球表面積の70%を占める地球深海洋底地殻剥離の起源,月の起源,月の表側と裏側の密度差偏芯の謎の起源,地球のコア偏芯の起源,プレートテクトニクスと境界亀裂の起源,プレート移動の起源,移動方向変更の起源,地球公転面からの自転軸傾斜の起源,小惑星帯の起源,分化した小惑星の起源,木星大赤斑の起源,分化した隕石の起源,水星のコア・マントル比が地球型惑星の倍である起源,南極大陸が移動しない理由,キンバーライトパイプの起源,弧状列島と背弧海盆の起源,プレート相互潜り込み始めの起源,生物種大絶滅が繰り返しの起源」すべての起源を統一的に探求する最良の方法です.