討論主題と依頼講演
討論主題(主題講演)
本討論会では以下の5件の討論主題を設定します。
1. 生命を観る・測るバイオ分析の最前線
オーガナイザー:小澤岳昌(東京大学)
(趣旨)
バイオ分析技術は基礎生命科学研究にとどまらず,医学,農学,工学,薬学など,広い分野で活用され大きな発展を遂げてきた。たとえば,電気化学分析や蛍光イメージング技術の普及は,生命の理解を飛躍的に深化させる原動力となった。また近年の生体分子イメージング技術は,コンピュータ科学者,物理学者,生物学者,そして分析科学者の知性と叡智が集結した高度な技術体系からなる。現在は,生命を分子の視点から観る・測ることそのものが研究の対象となり,多くの科学者がその原理探求と技術展開に魅了されている。本討論主題では,生体分子を生きた細胞内で観る革新的な技術と,独創的なアプローチで生体分子を定量する技術に焦点をあて,この分野を牽引する若手研究者に話題を提供していただくこととした。最先端の成果に加え,現状の課題や今後の展望について討論する予定である。
(依頼講演)
バイオ分析技術は基礎生命科学研究にとどまらず,医学,農学,工学,薬学など,広い分野で活用され大きな発展を遂げてきた。たとえば,電気化学分析や蛍光イメージング技術の普及は,生命の理解を飛躍的に深化させる原動力となった。また近年の生体分子イメージング技術は,コンピュータ科学者,物理学者,生物学者,そして分析科学者の知性と叡智が集結した高度な技術体系からなる。現在は,生命を分子の視点から観る・測ることそのものが研究の対象となり,多くの科学者がその原理探求と技術展開に魅了されている。本討論主題では,生体分子を生きた細胞内で観る革新的な技術と,独創的なアプローチで生体分子を定量する技術に焦点をあて,この分野を牽引する若手研究者に話題を提供していただくこととした。最先端の成果に加え,現状の課題や今後の展望について討論する予定である。
(依頼講演)
神谷 真子 | 東京工業大学 |
加地 範匡 | 九州大学 |
高橋 康史 | 名古屋大学 |
田端 和仁 | 東京大学 |
藤田 克昌 | 大阪大学 |
2. “Next Gen”化学センシング ~次世代化学センシングの方法論・デバイス開発の最前線~
オーガナイザー:久本秀明(大阪公立大学)
(趣旨)
IoT,5G等,情報社会の進化とともにセンサーの重要性が増してきている。今やスマートホン・アプリを活用したシステム構築は医療・環境のみならず,あらゆる分野で必須となってきている。しかしながら現実世界との接点の役割を果たすセンサーは現在温度センサー,ジャイロセンサー,脈拍センサー等の物理センサーがメインであり,化学物質の信号を得る化学センサーは今後さらに重要性を増してくると思われる。本シンポジウムでは理学・工学・農学分野から次世代を担う若手研究者に焦点を当ててそれぞれのお立場から化学センシングへの展開について話題提供いただき,今後の化学センサー・化学センシングの新原理開発やデバイス応用の展開について議論できる場としたい。
(依頼講演)
IoT,5G等,情報社会の進化とともにセンサーの重要性が増してきている。今やスマートホン・アプリを活用したシステム構築は医療・環境のみならず,あらゆる分野で必須となってきている。しかしながら現実世界との接点の役割を果たすセンサーは現在温度センサー,ジャイロセンサー,脈拍センサー等の物理センサーがメインであり,化学物質の信号を得る化学センサーは今後さらに重要性を増してくると思われる。本シンポジウムでは理学・工学・農学分野から次世代を担う若手研究者に焦点を当ててそれぞれのお立場から化学センシングへの展開について話題提供いただき,今後の化学センサー・化学センシングの新原理開発やデバイス応用の展開について議論できる場としたい。
(依頼講演)
佐々木 由比 | 東大生産研 |
宋和 慶盛 | 京大院農 |
鈴木 敦子 | 山口大理 |
3.流れ分析法の新展開と社会への貢献
オーガナイザー:鈴木保任(金沢工業大学)
(趣旨)
連続流れ分析法 (Continuous Flow Analysis) やフローインジェクション分析法 (Flow-Injection Analysis) をはじめ,種々の流れ分析法が著しい発展を遂げ,様々な分野への応用が広がっている。流れ分析法は操作の簡便さ,精度の高さから研究のみならず分析の現場でも広く用いられている。本主題では,流れ分析法のさらなる発展を図ることを目的とし,広く関連する研究について討論する。また,装置メーカーや分析実務の現場の方からの関連技術の開発及び分析の現状や,今後の展望などの報告も広く募集する。
(依頼講演)
連続流れ分析法 (Continuous Flow Analysis) やフローインジェクション分析法 (Flow-Injection Analysis) をはじめ,種々の流れ分析法が著しい発展を遂げ,様々な分野への応用が広がっている。流れ分析法は操作の簡便さ,精度の高さから研究のみならず分析の現場でも広く用いられている。本主題では,流れ分析法のさらなる発展を図ることを目的とし,広く関連する研究について討論する。また,装置メーカーや分析実務の現場の方からの関連技術の開発及び分析の現状や,今後の展望などの報告も広く募集する。
(依頼講演)
植田 郁生 | 山梨大学総合研究部 |
島田 勝久 | (株) アクア・ラボ |
手嶋 紀雄 | 愛知工業大学工学部 |
村居 景太 | (株) 共立理化学研究所 |
4.より迅速で,より簡便な分析化学を目指して
オーガナイザー:菅原一晴(前橋工科大学)
(趣旨)
ここ数年,臨床分野での簡易試験(Point of care testing: POCT)が注目されている。特に,コロナ禍でのPOCTの普及は目覚ましい。さらに,生産ラインや環境保全に関しても現場での測定を可能とする手法のニーズも増加している。一方,既存の測定原理や方法に対して新しいコンセプトを取り入れることで,測定プロトコルを改善し,優れた取り組みに発展させる研究が重要視されている。このような背景から,本主題では,迅速性,簡便性,そして新たな切り口をもつ分析化学的研究について討論することとした。
(依頼講演)
ここ数年,臨床分野での簡易試験(Point of care testing: POCT)が注目されている。特に,コロナ禍でのPOCTの普及は目覚ましい。さらに,生産ラインや環境保全に関しても現場での測定を可能とする手法のニーズも増加している。一方,既存の測定原理や方法に対して新しいコンセプトを取り入れることで,測定プロトコルを改善し,優れた取り組みに発展させる研究が重要視されている。このような背景から,本主題では,迅速性,簡便性,そして新たな切り口をもつ分析化学的研究について討論することとした。
(依頼講演)
齋藤 徹 | 北見工業大学工学部 |
稲川 有徳 | 宇都宮大学工学部 |
東海林 敦 小濵 望 |
東京薬科大学薬学部 富山大学院理工 |
5.未来の「食」と「薬」を創る分析化学
オーガナイザー:椎木弘(大阪公立大学),冨永昌人(佐賀大学)
(趣旨)
富山県は,農水産業が盛んであり,良質米として評価の高いコシヒカリをはじめ,新品種「富富富」の開発など農業に力を入れている。加えて、極めて豊かな漁場の富山湾を有している。また,「くすりの富山」としても広く知られている。そこで,製薬と農水産業の盛んな富山にちなんだ,「食」と「薬」に関する討論主題を提案する。「食」あるいは「薬」に関わる電気分析,センシング,分離分析やイメージング等について講演を広く受け付け,未来の「食」と「薬」を創るための分析化学について討論する場になることを期待する。
非会員を含む産官学からの数名の依頼講演者と公募による一般講演から構成し,富山から先端の分析化学を発信する。
(依頼講演)
富山県は,農水産業が盛んであり,良質米として評価の高いコシヒカリをはじめ,新品種「富富富」の開発など農業に力を入れている。加えて、極めて豊かな漁場の富山湾を有している。また,「くすりの富山」としても広く知られている。そこで,製薬と農水産業の盛んな富山にちなんだ,「食」と「薬」に関する討論主題を提案する。「食」あるいは「薬」に関わる電気分析,センシング,分離分析やイメージング等について講演を広く受け付け,未来の「食」と「薬」を創るための分析化学について討論する場になることを期待する。
非会員を含む産官学からの数名の依頼講演者と公募による一般講演から構成し,富山から先端の分析化学を発信する。
(依頼講演)
中野 実 | 富山大学学術研究部薬学・和漢系 |
篠原 寛明 | 富山大学学術研究部工学系 |
新津 葵一 | 京都大学大学院情報学研究科 |
受田 浩之 | 高知大理事 |
池羽田 晶文 | 農研機構 食品研 |
加藤 大 | 産業技術総合研究所 健康医工学研究部門 |