2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[17p-Z23-1~17] 12.2 評価・基礎物性

2021年3月17日(水) 13:30 〜 18:15 Z23 (Z23)

松本 卓也(阪大)、田中 裕也(東工大)、赤井 恵(北大)

13:30 〜 13:45

[17p-Z23-1] KFMによるドーピングルブレン単結晶のフェルミレベル測定

平本 昌宏1,2、谷原 佑輔1、湊 丈俊1、伊澤 誠一郎1,2 (1.分子研、2.総研大)

キーワード:KPFM、ドーピング、フェルミレベル

今回、MoO3アクセプタードーピングを行ったルブレン単結晶のフェルミレベルをKFM測定することができたので報告する。フェルミレベルは、ドーピング濃度の増加に伴い、3.83 (0 ppm), 3.98 (100 ppm), 4.27 (1000 ppm), 4.46 eV (10000 ppm) とHOMOに徐々に近づいた。現在、1000 ppmドープサンプルについて、ドープ層膜厚を変えて、バンドマッピングを行っている。キャリア濃度(Nh)は9.3x1017 cm-3以上、ドーピング効率は4.7 %以上と推定している。ドーピング層の膜厚と電位差は、空間的に異なった値で分布しているので、1つのKFM像のみで一度にバンドマッピングできる可能性がある。