令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 地震工学(構造物の耐震、地震応答解析、強震動予測、地盤振動、地盤液状化、断層変位、災害調査)

地震津波防災

座長:小濱 英司(港湾空港技術研究所)

[CS10-04] 非負値行列因子分解を用いたシナリオ地震動予測地図の空間分布特性の分析

〇高橋 幸宏1、能島 暢呂2 (1.岐阜大学大学院、2.岐阜大学)

キーワード:シナリオ地震動予測地図、空間分布特性、非負値行列因子分解、特異値分解、計測震度分布

シナリオ地震動予測地図では「強震動予測のレシピ」に基づき複数ケースの震源パラメータが設定されており,震源パラメータ設定と計測震度分布との関連性は重要な検討事項である.本研究では,非負結合による低次元近似手法である非負値行列因子分解(NMF)を用いて,計測震度分布の空間分布特性を分析する.NMFの近似精度は初期値に依存するため,初期値の設定手法として,乱数と非負2重特異値分解(NNDSVD)の2種類を用いて,両者の結果を比較した.その結果,NNDSVDの方が基底ごとの空間分布が明瞭であり,各ケースの結合係数にスパース性が見られ,分解結果の解釈が容易であった.

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