地盤変状（液状化，断層変位）

[CS11-10] エネルギーに基づく岩ずり埋立地盤の液状化後の沈下量評価

〇沢津橋 雅裕¹、石丸 真¹、平賀 健史²、中村 智³、横田 克哉⁴ (1.一般財団法人　電力中央研究所、2.（株）セレス、3.（株）電源開発、4.（株）関西電力)

キーワード：岩ずり、液状化、沈下、大型三軸試験、ひずみ履歴、損失エネルギー

原子力発電所の新規制基準適合性審査において、従来は液状化しないと考えられてきた岩ずりに対しても液状化評価が求められるようになっている。しかし、これらの試料を用いた要素試験や模型実験の事例が少なく、合理的な評価が難しい場合がある。筆者らは、岩ずりに対する非排水繰返し大型三軸試験を実施し、正規化累積損失エネルギーと残留体積ひずみに良い相関があることを示した。本研究では、この相関関係の適用性を既報の遠心力模型実験に対して検証することを試みた。つまり、要素試験から得られた関係式に基づき一次元地震応答解析による正規化累積損失エネルギーから求めた沈下量と、遠心力模型実験での沈下量を比較した。