令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 原子力施設に係わる土木技術

地盤変状(液状化,断層変位)

座長:中村 晋(日本大学)

[CS11-17] 物性値の不確実性が地表断層発生位置に与える影響に関する数値解析的検討

〇篠原 魁1、羽場 一基1、澤田 昌孝2、堀 宗朗3 (1.大成建設、2.電力中央研究所、3.海洋研究開発機構)

キーワード:高性能数値計算、断層変位、副断層、並列計算、三次元解析、物性値の不確実性

原子力施設の耐震安全性評価において、断層変位の安全性評価の必要性が指摘されてきている。原子力施設を対象とした地表断層変位評価では、地質調査により確認された破砕帯等の弱面が主断層の活動によって副次的に活動しうるかを評価することが必要である。しかし、地質調査によって得られた物性値は不確実性をはらむ。そこで、物性値の不確実性を考慮した120ケースの断層変位解析結果を地表断層変位の発生位置に注目して改めて整理した結果、副断層の地表断層の発生位置は主断層のそれよりも物性値の不確実性の影響が小さいことがわかり、基準値の物性値を使用したケースでは、地表断層変位幅も観測とも一致した。

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