令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

温暖化・リスク

座長:山口 弘誠(京都大学)

[II-60] 日本における記録的な豪雨と洪水の関係についての分析

山田 利紀1、平林 由希子1 (1.芝浦工業大学)

キーワード:同時発生確率、融雪洪水、土壌水分、気候変動、積雪

近年,地球温暖化による豪雨の頻度や強度の増加が洪水に影響を与えると考えられている.本研究では,今後増加すると考えられる記録的な豪雨に対して,記録的な洪水がどの程度増加しうるかを理解することを目的に,過去に日本で発生した記録的な豪雨が記録的な洪水を発生させた確率を分析し,その地域的な違いについて河川の特徴や気候などから考察を行った. その結果,温暖な地域では豪雨と洪水の相関が非常に高いことが明らかとなった. また,積雪の多い寒冷地域では,豪雨に加え,融雪も洪水の発生に寄与することも明らかとなった. 以上より,将来の洪水の変化傾向を予想するためには,積雪を含めた気候の分析が不可欠であることが示唆された.

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