令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

水圏の環境・生態系

座長:赤松 良久(山口大学)

[II-26] 河川生態系モデルを用いた河川水温変動が河川生物に及ぼす影響予測

〇河野 誉仁1、赤松 良久1 (1.山口大学大学院 創成科学研究科)

キーワード:河川生態系モデル、水温、影響予測、高津川

気候変動に伴う河川水温変化によって河川生物への影響が懸念されるため,河川生態系モデルを用いて河川水温が1℃上昇,1℃低下したときの河川生物への影響を予測した.その結果,アユは水温が上昇した場合,産卵に伴う降下時期が遅くなり,ピーク時の総生物量が増加した.また,水温が低下した場合,降下時期が早くなり,総生物量が減少した.ヒゲナガカワトビケラ科は水温が上昇した場合,羽化時期が早まり羽化回数が増加,ピーク時の総生物量が減少した.また,水温が低下した場合,羽化時期が遅くなり,ピーク時の総生物量が増加した.このように水温変動に伴って,生物量の季節的な変動傾向が変化し,総生物量が変化することが予測された.

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