第96回日本医療機器学会大会

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Oral presentation

滅菌2

滅菌2

座長:大平 正樹(サクラ精機株式会社)

[48] WEBによる滅菌研究会を開催してみて

久保木 修1, 山内 薫2, 前田 明美3, 岩崎 美香4, 森下 由美5, 今園 千十世6, 高橋 典子7, 井上 葵8, 清本 陽子9 (1.京滋滅菌業務研究会, 2.京都府立医科大学附属病院, 3.日本赤十字社 大津赤十字志賀病院, 4.医療法人綾冨士会綾部ルネス病院, 5.国家公務員共済組合連合会舞鶴共済病院, 6.社会医療法人仙養会北摂総合病院, 7.大阪医科薬科大学病院, 8.済生会京都府病院, 9.社会福祉法人京都社会事業財団 京都桂病院)

京滋滅菌業務研究会は年2回研究会を開催している.2020年は5月と11月にイベントを予定していたが,COVID-19の影響により5月の企画を中止し11月にスライド開催を予定していた.8月の役員会で会場開催とWEB開催を視野に入れそれぞれのメリット,デメリットに加え運用した場合のシミュレーションなどをおこない協議した結果,WEBにて研究会を開催することとなった.プログラムは16コマ準備し参加登録者の累計は1,094名,参加者の累計は766名であった.平日夜間の参加登録40名に対し視聴者は25名(63%),土曜午後の参加登録113名に対し82名(73%)であった.参加者の職種は,医療関係者58%,業務請負33%,メーカ4%であり,第1種滅菌技師12%,第2種滅菌技士62%であった.視聴したデバイスは,スマートフォン44%,パソコン39%,タブレット17%であった.視聴した場所は,自宅78%,職場16%,それ以外13%であった.多くの参加者がスマートフォンを利用していることから講演の資料は文字を大きく作成するなどの工夫に加え,テキストの準備が必要と考える.5段階評価の平均は3.94とかなり微妙な結果となった.低評価(1点5名,2点14名)を選択したコメントは「途中で声が聞こえにくくなりました」「PCで会議アプリがダウンロードできない」など,会議システムに関連するものや通信環境に依存する部分も起因している.WEBでの研究会は会場開催と異なり,主催者から参加者の実態が見えない部分があるため個々にケアできない部分が存在する.今後,WEBによる情報発信も多くなるとから相互に会議システムなどに慣れ親しむことが必要と思う.