日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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体育方法 ポスター発表

[09 方ーポー28] ラグビーフットボールにおけるセットプレーの成否がゲームの勝敗に及ぼす影響について

〇梶山 俊仁1、村松 哲平8、林 卓史1、髙橋 幸平1、大塚 道太2、中本 光彦3、廣瀬 勝弘4、山本 巧5、佐々木 康6、黒川 隆志7 (1.朝日大学、2.大分大学、3.中京大学、4.京都産業大学、5.防衛大学校、6.名古屋大学、7.環太平洋大学、8.トヨタカローラ福井(株))

ラグビーのゲームは前後半のキックオフでインプレーが開始され、反則等によりアウトプレーとなることで、ゲームが一時中断される。このようにラグビーのゲームはキックオフからノーサイドまでインプレーとアウトプレーが交互に繰り返される。このインプレーの再開は小さな反則等、又は得点があった場合はスクラム、ラインアウト、キックオフのセットプレーが用いられる。また大きな反則があった場合はフリーキック、ペナルティーキックがインプレーの再開に用いられる。これら再開プレーの中でも小さな反則等、又は得点があった後に行われるセットプレーにはボール争奪の機会(contest場面)が用意されている。加えてこのボール争奪の機会は小さな反則を犯したチームの反対側のチーム(攻撃側)がボール投入権を持つことで、攻撃側が有利となるようにルールが設定されている。ところで、ラグビーのゲームで得点をするためには、ボールを所有して相手のインゴールを目指して前進することが求められる。そのため先ず、ボール所有権を獲得することが必要となる。一方、もし攻撃側がボール所有権を失った場合には、ボール獲得の機会はスクラム等のセットプレーと、タックル成立後のブレイクダウン及び相手のキック等の一般プレーの2つが用意されている。これらのことから、ボール獲得の機会においてルール上、攻撃側に有利に設定されているセットプレーにおけるボール獲得の成否はゲームの勝敗に直接的に関わる重要なプレーの1つであると考えられる。そこで、本研究ではラグビーのセットプレーの成否がゲームの勝敗に及ぼす影響について検討した。研究方法は2019年ラグビーワールドカップ予選プール8ゲーム、及び決勝トーナメント8ゲーム、合計16ゲームを標本として、記述的ゲームパフォーマンス分析の手法を用いてスクラム、ラインアウト、キックオフのボール獲得の成否について分析を行った。