日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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体育方法 ポスター発表

[09 方ーポー41] ジュニアアルペンスキー選手を対象としたフィールドテストと競技成績の関係

高校女子選手を対象として

〇宮下 裕加1、竹田 唯史2、中里 浩介3、近藤 雄一郎4 (1.北海道武蔵女子短期大学、2.北翔大学生涯スポーツ学部、3.北見工業大学工学部、4.福井大学教育学部)

アルペンスキー選手を対象とした体力測定に関する研究は多く報告されているが、フィールドテストに関する研究、及び女子選手を対象とした体力測定に関する研究は少ない。そこで、本研究は高校女子アルペンスキー選手のフィールドテストと競技成績との関係を検証することを目的とする。
被験者は、H県スキー連盟に所属する高校女子アルペンスキー選手19名(年齢:16.0±0.9歳、身長:158.9±4.5cm、体重:55.5±5.2kg)を対象として、フィールドテスト15項目を2020年10月に実施した。競技成績の指標として、国際スキー連盟(FIS)と全日本スキー連盟(SAJ)が発行する大回転(GS)・回転(SL)のポイント(2020/2021 SAJ NO.7/FIS NO.11)と、全国高等学校スキー大会H県予選大会(2021.1.14-15)のGS・SLの「1本目タイム」、「2本目タイム」及び「合計タイム」を用いた。各フィールドテスト項目と各競技成績の指標との相関関係をピアソンの積率相関係数を用いて検討した(p < 0.05)。
相関分析の結果、各種ポイントとフィールドテスト結果の相関関係については、FISGSポイントと90秒台跳び・12分間走、FISSLポイントとホップテスト両脚、SAJGSポイントと90秒台跳び・12分間走、SAJSLポイントと90秒台跳びの間に有意な相関関係が認められた。また、各滑走タイムとフィールドテスト結果の相関関係については、SLタイムと上体起こし・8の字走・90秒台跳びの間に有意な相関関係が認められた。
本研究より、上体起こし・8の字走・ホップテスト両脚・90秒台跳び・12分間走の5項目は、高校女子アルペンスキー選手の競技成績を反映している有効なフィールドテスト項目であることが示唆された。