Japanese society of radiological technology kinki branch

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Oral Presentation

General Radiography

Sat. Jan 20, 2018 1:50 PM - 3:10 PM Room1 (2F)

座長:小林 弘幸(日赤和歌山医療センター)、岸本 健治(大阪市立大学医学部附属病院)

2:40 PM - 2:50 PM

[06] A study on noise characteristics of grid pattern removal processing using flat panel detector

*木村 哲哉1、宮内 亮典1、森田 和也1、大西 国允1、隅田 茂2、増成 豊和3、宮野 英人4、宇戸 朋之5 (1. 堺市立総合医療センター、2. 八尾市立病院、3. 市立ひらかた病院、4. 市立豊中病院、5. 市立池田病院)

【目的】Flat Panel Detector(以下,FPD)での撮影において,静止グリッドを用いる際に生じるグリッドの干渉縞を抑制するために用いるGrid Pattern Removal処理(以下,GPR)が画像に与える影響をノイズ特性の観点から調べた.

【使用機器】富士フィルムメディカル社製FPD CALNEO SMART三田屋製作所製 X線グリッド ミクロファイン及び専用グリッドRADCAL 9015電離箱線量計

【方法】まず,IEC61267に準じRQA5線質となる管電圧を決定した.次に,X線グリッドの有無,種類でFPD表面への到達X線量が同等となるように管電流量を調整した上で,以下の撮影を行った.なお,全てのアライメントはIECの方法に準拠した.1.グリッドなし GPRありor なし,2.専用グリッド GPRありorなし ミクロファイン GPRありorなし全てのサンプル画像は,コンソール上で全ての画像処理をキャンセルし,S値2.0で統一したのち直線階調でDICOM出力した.それぞれの画像は照射野中心の1024×1024マトリクスのみ使用し,さらに256×256マトリクスずつ分割・抽出したものに対してimageJを用いて2次元のトレンド補正を行なったのち,Digital Wiener Spectrum(以下WS)を作成した.分割した画像全てのWSを加算平均したものを最終的なWSとして,比較を行った.

【結果】グリッドの種類により,特異的に干渉縞に相当するスペクトルを観察できた.GPRにより,この干渉縞は低減できたが,やや過剰補正気味であった.

【結論】WSを観察することで,GPRの特性を知ることができた.