Japanese society of radiological technology kinki branch

Presentation information

Oral Presentation

General Radiography

Sun. Jan 21, 2018 10:35 AM - 11:35 AM Room1 (2階)

座長:宮島 祐介(奈良県立医科大学附属病院)、西端 豊(大阪医科大学附属病院)

11:05 AM - 11:15 AM

[21] Investigation for improving efficiency of long-length imaging used new DR systems

*髙野 裕豊1、窪藪 友美1、室谷 和宏1、谷口 昇平1、宮﨑 雄司1、池部 博1 (1. 和歌山県立医科大学附属病院)

【背景】当院では一般撮影における全脊椎撮影の割合が非常に多い.今回導入された長尺Digital Radiography(以下DR)システムは,Computed Radiography(以下CR)システムに比べ,画像の作成に要する時間を短縮できる特徴がある.そこで,全脊椎撮影に要する検査時間を大幅に短縮することができるのではないかと考えた.

【目的】長尺DRシステムの導入による一般撮影における全脊椎撮影の効率化を検討する.

【方法】全脊椎2方向撮影の検査時間を比較した.本研究の検査時間とは,長尺システムに氏名等を登録し,正面と側面の2方向を撮影した後,画像処理後に転送を実施するまでの時間とした.また,対象とするデータはCRで撮影した132例とDRで撮影した69例とした.分析方法は,まずCRとDRに分け,さらに未成年と成人に分けて4群にし,多重比較を行った.

【結果】検査時間の平均はCRで7分24秒,DRは4分16秒で,差は3分8秒となり,有意差があった.また,CRでは未成年は7分55秒に対し,成人は7分10秒で有意差なし.DRでは未成年は5分24秒,成人は3分38秒で有意差はあった.

【考察】DRの検査時間の短縮は半分に近い値となった.これは DRでの画像の作成には時間を要しないため大幅に時間を短縮したと考えられる.またDRでの未成年と成人の比較では有意差ありとなった.これは,検査時間が短縮したために,未成年に対する生殖腺防護の鉛ベルト装着のための時間の割合が大きくなったためと考えられる.

【結論】長尺DRシステムの導入により一般撮影における全脊椎撮影は効率化された.