第34回大阪府理学療法学術大会

Presentation information

Poster session

事前公開

[P-01] ポスター演題①

Sun. Jul 3, 2022 12:35 PM - 1:25 PM 会場8 (12階 12Fホワイエ)

座長:大槻 哲也(訪問看護ステーションMARE)

12:59 PM - 1:11 PM

[P-01-3] 『いきいきはつらつ運動チャレンジ~大腿四頭筋編~』を作成して

松田 和洋1,3, 小畑 宏之2,4, 大山 千裕5, 北田 真智子5 (1.株式会社Re BORN 西大阪訪問看護ステーション訪問リハビリ, 2.医療法人博悠会 名取病院リハビリテーション科, 3.西淀川区理学療法士会学術部, 4.大阪市西淀川区社会福祉協議会生活体制整備事業, 5.西淀川区地域包括支援センター包括支援担当)

Keywords:介護予防、体操

【背景と目的】
COVID-19がパンデミックとなり、外出自粛で活動・参加の制限による高齢者のフレイルが問題視されている。西淀川区でも地域活動の開催中止を余儀なくされ、高齢者の活動・参加の機会が減少していた。今後も活動自粛が続く可能性も考え、介護予防目的に自宅で行える体操、『いきいきはつらつ運動チャレンジ~大腿四頭筋編~』を社会福祉協議会・地域包括支援センターと共同で作成した。
【方法】
対象は西淀川区在住の高齢者。社会福祉協議会、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、病院、施設に依頼し設置・配布した。実施後は地域包括支援センターに提出を促した。『いきいきはつらつ運動チャレンジ~大腿四頭筋編~』は、A3用紙を使用。表面にCS-30の回数に応じ「劣ってる・やや劣っている・ふつう・やや優れている・優れている」に分けるチェック表と転倒リスクチェックを記載。裏面に運動方法、実施チェック表を記載。運動は初級、中級、上級の3段階に分け、初級はスクワット、中級はスライドスクワット、上級は階段昇降と徐々に負荷量が上がるように設定。チェック表は、1日3回31日分記載でき、端に合計回数・実施日数の記載欄を用意。今回は、提出された数で調査を実施。
【結果】
回収数は21部。全員女性。年齢は72-89歳。
CS-30実施は14名(劣っている3名、やや劣っている2名、ふつう7名、やや優れている0名、優れている2名)。やや劣っている、劣っているは70代1名、80代4名。
転倒チェックリスト記入は18名(0点1人、2点5人、4点2人、6点5人、7点1人、8点1人、9点1人、13点2人:平均5.4点)。要注意7点以上は、70代1名、80代4名。
実施日数平均値・中央値(全体、70代、80代で記載):朝13.7日、12日、16.3日・17日、12.4日、7日。昼9.7日、6日、10.1日・11日、9.5日、2日。夕12.2日、10日、11.3日・8日、12.7日、10.5日。
実施合計回数平均値・中央値(全体、70代、80代で記載):朝191.1回、81回、190.9回・185回、191.2回、47.5回。昼139.9回、45回、120.9回・124回、149.4回、15回。夕173.3回、105回、128.3回・105回、195.9回、88回。
【結論】
今回の取り組みを通し、昼の実施日数・回数が少なかった。提出した方全員が女性であり、日中に家事を行う事が一因であると考える。70代に比べ80代の平均実施合計回数が多く中央値では低値であった。80代の方がCS-30や転倒チェックの結果に対し危機意識を持っている人が、多く実施している事で平均値を引き上げていたと推察する。
 しかし今回はアンケート等を行っておらず、上記は推察の域を出ない。また、使用方法の統一化が図れていないこともあり、回収率が低かった。今後は、アンケート等の実施、使用方法を取り扱う者で統一し、各地に回収ボックス設置の必要があると考える。