第16回日本薬局学会学術総会

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一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Cグループ

Sun. Nov 6, 2022 3:10 PM - 4:00 PM ポスター会場1~3 (4階 405+406/409+410/413+414)

[P-084-C] 薬局機能強化で期待されるマネジメントと薬局の情報連携の有用性について

中川 崇子1, 宮崎 夏記2, 鈴木 惠理3, 吉田 誠1, 宇野 真太朗1, 大須賀 規晃1, 町山 嘉宏1 (1.(株)アイセイ薬局 東海第2支店, 2.(株)アイセイ薬局 アイセイ薬局羽根店, 3.(株)アイセイ薬局 アイセイ薬局稲熊店)

【目的】日常業務において、マネジメントと薬局は定期的な情報連携を実施している。今回、積極的な情報連携の取り組みにより岡崎地区2店舗における各種算定状況比較結果を検証し、情報連携が医療機関連携・対人業務の強化につながるか検討していく。
【方法】岡崎地区の2店舗(羽根店・稲熊店)について1.医療機関連携の指標として、地域体制加算の施設基準「服薬情報等提供料(相当業務含む)」2.かかりつけや面応需、外来服薬支援といった地域との信頼関係構築の関連項目の2点について2020~2021年算定状況から評価した。なお、マネジメントと薬局の情報連携は主にオンライン形式で月1回程度実施しており、各種算定の成功事例共有や、マネジメントが予めテーマを設定し、多職種をはじめ、当社社員や外部講師を招き、それに基づく勉強会開催を複数回実施した。オンライン以外においても、各薬局における課題や問題点を抽出し、その都度情報連携を実施した。
【結果】前年度と比較して、羽根店:1.服薬情報提供料:90→182件。2.かかりつけ:未算定、面応需率:8.1→8.9%、外来服薬支援料:10→32件、在宅薬剤管理:14→46件。稲熊店:1.服薬情報提供料:74→49件。2.かかりつけ:222→385件、面応需率:16.5%維持、外来服薬支援料:37→31件、在宅薬剤管理:47→144件という結果となった。
【考察】結果から、情報連携の定期的な実施により個々の情報量が増えることで、医療機関連携や対人業務に対する全体的な知識や意識が高まり薬局機能の強化に貢献し、薬局や個人の成長への寄与が期待できると考える。今回は情報連携という大まかなくくりではあるが、今後情報連携の区分をより細分化し、具体性を持った有用性について検証していくことでより薬局の成長に寄与し、機能強化につなげていきたいと考える。