第16回日本薬局学会学術総会

Presentation information

一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Cグループ

Sun. Nov 6, 2022 3:10 PM - 4:00 PM ポスター会場1~3 (4階 405+406/409+410/413+414)

[P-174-C] 薬局でできるお薬相談・栄養相談の認知度調査と、事務員の今後の課題

櫻田 友香1, 橘 悠加2, 臼井 晴香3, 田中 千晴4 (1.奈良カイセイ薬局, 2.ドーム前カイセイ薬局, 3.堺カイセイ薬局, 4.カイセイ吉矢薬局)

【目的】
対物業務から対人業務へ移行する中で、健康サポート薬局として病気の予防や患者の健康サポートが求められている。薬局が地域の健康サポートの拠点となるために、お薬相談や栄養相談は重要だと考える。より多くの人に相談してもらうために、薬局で相談できることを知っているか認知度を調査した。その取り組みについて報告する。
【方法】
作成した患者説明用チラシを使用し、2022年3月14日から2022年3月30日に当グループ薬局4店舗で来局した患者を対象に、薬局でお薬相談や栄養相談ができることを知っているか聞き取りを行った。
【結果】
当グループ薬局4店舗で薬局を利用した10代~90代の患者、161名に認知度の調査を行った。お薬相談ができることを知っている人65名、知らない人96名、栄養相談ができることを知っている人38名、知らない人123名だった。また、実際に相談したいと答えた人が54名であり、その内相談できることを知っている人17名、知らない人37名だった。相談したいと答えた人の内、50代以上は薬局で相談できることを知っていると答えた人が多かったが、40代以下では相談できることを知らない人がほとんどだった。
【考察】
調査結果から薬局で相談できることの認知度が低いことが分かった。相談できることを知らなかった患者の中には、相談できるのであればしたいと答えた患者が多かったことから、患者とコミュニケーションを図り、待ち時間などを利用して、薬局で相談できることの周知活動を行う必要がある。また、50代以上には薬局で相談することのメリットを伝え、40代以下にはまずは相談できることを周知するなど、年代によってアプローチ方法を変えることも必要である。周知活動を通じて、薬剤師や管理栄養士に繋げることで、事務員も健康サポート薬局の一端を担うことができると考える。