The 10th domestic Conference of Society for Serviceology

From General Chair


 巻頭言
大会実行委員長 水流聡子(つるさとこ)
 
東京大学 総括プロジェクト機構
「Quality とHealthを基盤におくサービスエクセレンス社会システム工学」総括寄付講座
特任教授

 
 栄えある10周年記念大会を、2022年3月7日(月)~ 9日(水)、東京大学 本郷キャンパス(伊藤国際学術研究センター)にて、開催させていただけますこと、心より感謝申し上げます。第1回目の国内学術大会は2013年4月10日(水)~ 11日(木)同志社大学(寒梅館)にて開催されました。それから10年の月日が流れ、若手と呼ばれていた研究者らが中堅になっていき、学会を引っ張るようになりました。また一般演題の発表も多様で充実した学術発表となっており、サービスにかかる科学のこの10年間の成長を感じます。
 この巻頭言が10年後、20年後に読まれるようなことがあったとき、この時期、世界的パンデミックの中、人々が生存と成長をかけて努力していたことを理解していただけるといいなと、心から思います。
一昨年第8回大会は2020年3月12日、13日に大阪成蹊大学で開催予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大によって現地開催を中止致しました。その後発表者の提出されたペーパー、ポスターセッション参加者のペーパー等をプロシーディングにまとめ、3月16日から18日にかけて39組の口頭発表予定者の内、17組の予定者の皆さんにオンラインで発表会を開催していただきました。ポスターセッションからは 3 組の発表がありました。急な開催にもかかわらず延べ183 名の方が視聴され活発な意見交換をしていただきました。
 昨年第9回大会も引き続くコロナ渦により、2021年3月9日(火)~ 10日(水)芝浦工業大学 豊洲キャンパスで予定されていた開催を、オンライン開催に切り替え、懇親会はなく講演・口頭発表・ポスター・表彰式が執り行われました。
 コロナ渦3年目を迎えた今年第10回大会を取り巻く状況は、ワクチン接種効果で激減した新規感染者数だった10-12月に対し、感染力の強いオミクロン株の台頭によって、1月2月には日本全国にあっという間に未曽有の医療ひっ迫をもたらす感染者数となっているころに、最終準備段階に入っています。どう転んでも予定通り開催できて、10周年記念大会としての価値を伝えられる大会にしたいという、プログラム委員会・大会実行委員会の皆様の熱い想い・周到な計画・ご努力により、これまでと同様の2日間の学術発表プログラムに加え、10周年記念事業の一環として、大会3日目を無料一般公開の形式で、現地とオンライン並行のハイブリッド方式で、産官学が一体となった一般公開プログラムとして開催されることになりました。
 
 充実した一般口頭発表62件、ポスター発表23件、オーガナイズドセッション5件(口頭発表17件)、表彰式、産官学が集う一般公開プログラムを、ご堪能いただけることを期待しております。