Japan Association for Medical Informatics

[3-P2-3-05] シングルボードコンピュータを用いた歩数データ収集・表示システムの構築

陣在 辰哉1 (1. 兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科)

Health care, Health data, Single board computer

【1. 背景】健康データを継続的に取得し、管理・分析することで健康状態を把握し、先制医療につなげる技術やサービスの実現が期待されているが、その多くはスマートフォンによる管理が前提である。しかし、現状では高齢者のスマートフォン普及率は高くなく、高齢者自身が自分の健康データを管理することが困難といった問題がある。そのため、スマートフォンの機能を代替する仕組みを構築できれば、スマートフォンを持たない高齢者でも健康データを管理できる可能性がある。具体的には、ウェアラブルデバイスの多くはBluetoothによるスマートフォンデータ管理をする場合が多い。よって、ある決まった場所にBluetooth接続を行うことができるデータ収集の仕組みを構築し、高齢者がその場所に来訪することができれば、健康データを収集・管理できる可能性がある。

【2. 目的】よって、本研究では、スマートフォンの代替としてシングルボードコンピュータを用いたウェアラブルデバイスの歩数データ収集システムを構築し、個人に基づいた歩数データの管理および時系列データの提示を行う。

【3. 方法】測定者にFitbit charge2(スマートウォッチ)を着用してもらい、歩数データ収集システムおよびモニター設置場所に来訪してもらうことで歩数データを確認する仕組みを構築する。

具体的には、本システムは、データ収集システムと歩数データを管理するサーバおよび表示システムの構成とし、測定者が収集システムに近づくと、シングルボードコンピュータにより測定データがFitbitサーバに送信され、歩数データサーバがその測定データを取得し、シングルボードコンピュータがその測定データをPCモニターに表示するものとする。

【4. 結果】シングルボードコンピュータにより歩数データを収集することができるようになった。また、歩数データを表示することができるようになった。