Japan Association for Medical Informatics

[4-B-3-02] 医薬品の安全使用を担保する医療情報システム ~薬剤オーダと患者プロファイル情報~

兵 昂1 (1. キヤノンメディカルシステムズ株式会社)

近年、投薬に関わる病院業務はほぼシステム化がなされており、一連の運用の起点となる電子カルテでの各種チェック機能の重要性が高まっている。
当社でもシステムに対する顧客の期待に応えるべく、ニーズや投薬に関する標準規格・指針を元に安全な医薬品使用に資する機能強化に注力しており、患者プロファイル情報と連携した以下の機能を提供している。
・身長体重情報に基づく用量チェック
・現在の妊娠有無/低体重出生の情報に基づく禁忌薬剤チェック
・薬剤アレルギー情報に基づく禁忌薬剤チェック
・薬剤系オーダ起動時の薬剤アレルギー情報通知
・ワーファリン投与情報の患者プロファイル反映
これら機能を運用するにあたり、以下のような課題があり、限定的な運用となるケースが存在している。
・患者が過去に院外で経験した薬剤アレルギーに関する情報の信頼性担保
・小児の身長体重等、頻繁に値が変わりうるデータの更新頻度維持
・チェックに用いる患者プロファイル情報の記載粒度調整