Japan Association for Medical Informatics

[4-I-2-05] 上級医療情報技師ワークショップ2019より報告 ~人材育成:上級医療情報技師の仲間を増やす~

佐々木 啓充1 (1. 市立豊中病院 医療情報室)

 上級医療情報技師が関わる人材育成について、「上級医療情報技師の仲間を増やす」というテーマでグループディスカッションを行った。メンバーは医療機関系から10名、ベンダー系から6名で構成されていた。
 今回のワークショップは「真面目にふざける」というコンセプトがあり、フリーディスカッションにより上級医療情報技師を目指す上での課題となっていることをあげ、何にフォーカスするべきかを検討した。認知度が低いこと。インセンティブがないこと。交流が少なく上級医療情報技師の露出する機会が少ない。などが挙げられ、その中でインセンティブを示す、簡単にいうと「おトク」であると言えるようにすることと考え、議論を行った。
 まず、公的認知を高めること。国家資格にすることやゆるキャラの作成など幅広い意見が出た。また、そもそも上級医療情報技師同士が認知していない状況もあり、互いに協力できる関係を作ることも重要であるとの意見もあった。今回のワークショップで、上級医療情報技師が集まり、互いを認知でき議論が交わせ、楽しい時間が過ごせたことが「おトク」とメンバー全員が思ったことから、医療情報技師にこの楽しさを伝えることが仲間を増やすことにつながると考えた。
 さらに、下世話ではあるが、医療情報技師が集まる医療情報学会の場で、セッションへの先行入場やランチョンセミナーの先行予約、上級医療情報技師のラウンジなど、ステータスを見せることで「おトク」と思ってもらうことが取得へのキッカケとなるのではないかとも考えた。
 上級医療情報技師の認定カードは、ゴールドである。また、バッジは金色である。これらを「きんきらきんセット」とコメントされた方があったことから、「上級医療情報技師の仲間を増やす」とは、「きんきらきんセットで高いステータスを見せつける」ことと結論づけた。