2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2F17-23] フィルター・スクラビング1

2017年9月14日(木) 16:40 〜 18:30 F会場 (C棟 C214講義室)

座長:岡田 英俊 (エネ総研)

18:10 〜 18:25

[2F23] 機構論的二相流モデルに基づくベンチュリスクラバ内除染性能評価手法の開発

(1)水―空気及び水―蒸気可視化試験による二相流挙動の把握

*上澤 伸一郎1、堀口 直樹1、鈴木 貴行1、柴田 光彦1、吉田 啓之1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:ベンチュリスクラバ、フィルタベント、二相流

フィルタ付ベントシステムの1つであるマルチベンチュリスクラバは、ベンチュリ喉部にある細孔からスクラビング水を自吸し、ガス流中に微小液滴として噴霧することで、放射性物質を効率的に捕集できる装置である。本装置の性能は、実際に想定される条件のもとで、実機の同等の装置を用いて実施した定常試験により総合的に評価されている。しかし、その除染機構については十分に把握されておらず、このため、試験条件の外挿性や、時間的に条件が変化する際の性能評価などに対して課題が残されている。そこで原子力機構では、ベンチュリスクラバ内の二相流挙動と除染性能を、機構論的に評価ができる解析手法の開発を進めている。本報では、スクラビング水の自吸条件とベンチュリスクラバ内の二相流挙動に対する蒸気凝縮の影響について、水―空気と水―蒸気の可視化試験の比較から検討した結果を報告する。