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[1C18] 炉材料の強度及び微細組織に対する過酷事故時の熱影響の推定
(1) 格納容器鋼の強度特性変化の検討
キーワード:福島第一原子力発電所、廃炉措置、格納容器鋼の強度、温度履歴の効果、破壊靱性
過酷事故時に、溶融した燃料が格納容器を加熱したと指摘されている。格納容器鋼及び類似鋼をオーステナイト化温度まで加熱した後、室温で引張特性、弾塑性破壊靭性値、硬さ及び微細組織の変化を評価した。加熱時間を1000時間以内とした。オーステナイト化温度領域、例えば、1000℃に加熱した試験片の炉冷後の破壊靭性値は、1000kJ/m2を越えた(受け入れ材の値を越えた)。一方、急冷後の破壊靭性値は、150MPa√m程度であった。オーステナイト化温度以下に加熱し、時効した試験片の特性も測定した。加熱温度、保持時間及び冷却速度が強度に与える影響について発表する。