2018年秋の大会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[1K01-07] 環境放射能・モニタリング1

2018年9月5日(水) 10:00 〜 11:55 K会場 (B棟 B41)

座長:佐藤 大樹(JAEA)

11:00 〜 11:15

[1K05] 福島における放射性物質の分布状況調査

(5)空間線量率の事故後初期~2年後の減少傾向

*吉村 和也1、三枝 純1 (1. 原子力機構)

キーワード:福島第一原子力発電所、空間線量率、指数関数、土地利用

福島第一原子力発電所事故直後の外部被ばく線量の遡及的推定には、事故後初期の空間線量率の減少傾向を評価する必要がある。本研究では、文部科学省が2011年3月23日以降に実施した空間線量率のモニタリング結果につき、事故から2年後までの期間について解析を行った。空間線量率の減少は、速く減少する成分と遅く減少する成分とに分けられ、二つの速度を有する指数関数で表された。減少速度は、いずれの成分も物理減衰より大きかった。また減少速度は土地利用により左右され、舗装面や建造物が支配的な環境でより早く減少することが示唆された。