2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[1M14-19] 臨界安全2

2018年9月5日(水) 16:25 〜 18:00 M会場 (E棟 E11)

座長:千葉 豪(北大)

17:40 〜 17:55

[1M19] 界面活性剤自己集合体を用いた非溶解性中性子吸収材の開発(2)

*牛尾 典明1、小栁 幸司1、寺﨑 博幸1 (1. 花王株式会社)

キーワード:非溶解性中性子吸収剤、界面活性剤、、ビスコトップ、ひも状ミセル

福島第一原発において安全、かつ迅速に燃料デブリを取り出すことを目的として、非溶解性中性子吸収材を用いた再臨界防止剤の開発を行っている。我々はビスコトップ(VT)による炭化ホウ素を担持した高粘度流動体が有効であると考えている。VTはひも状ミセルを形成する界面活性剤自己集合体であり、放射線による分解が予測される。これまでの検討から、VTの耐放射線性と高温における溶出耐性の改善検討を行い、改良処方を得ている。今回、7.2MGyのγ線照射を行ったサンプルの分析を行い、改良VTの放射線分解によって生成する各種の分解物を同定した。分析結果と水中照射の物性変化について報告する。