2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-5 医療用原子炉・加速器

[2B01-04] 加速器の医療・産業応用

2018年9月6日(木) 09:30 〜 10:40 B会場 (A棟 A21)

座長:増田 開(京大)

10:00 〜 10:15

[2B03] 99Mo/99mTc製造用Sバンド電子ライナックの基礎設計

*井上 佳徳1、山本 昌志2、上坂 充1、ジャン ジェウン1 (1. 東大、2. アキュセラ)

キーワード:Mo-99/Tc-99m、Sバンド電子ライナック、ビームダイナミクス解析

99mTcは核医学診断によく用いられる医薬品の原料となる放射性核種で、現在日本はその親核である99Moを100%輸入に頼っている。我々のグループでは、99Mo/99mTcの国内需要を国内生産で賄うことを実現するためSバンドライナックを用いた放射性核種製造法を検討している。製造工程を研究から始め、現在はライナックやターゲット、99Moの収量最適化の検討を進めている。ここでは、ライナックの基礎設計について述べる。ライナックには35MeV/25kWの出力が要求されている。このライナックを実現するために、クライストロンと加速管の検討を進めている。ビームダイナミクス解析を行い、適切なシステムを構築することを目指している。このビーム解析に加え、加速管の三次元RFシミュレーションやビームモニターの配置、集束磁石の検討も必要である。本学会では、計算された加速器のデザインを示す。