2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[2P06-09] 軽水炉安全評価2

2018年9月6日(木) 10:50 〜 12:00 P会場 (E棟 E21)

座長:張 承賢(東大)

10:50 〜 11:05

[2P06] 機械換気条件下の区画火災に対する火災ゾーンモデルの適用

-(1) ファン特性を考慮したBRI2002による火災性状解析-

*田坂 光司1、白井 孝治1、池 正熏1、宇田川 敏子2、山田 茂3 (1. 電力中央研究所、2. WDB株式会社、3. 株式会社フジタ)

キーワード:区画火災、ゾーンモデル、BRI2002、ファン特性、PRISMEプロジェクト

給排気を機械で行う換気条件下の区画火災においては、区画内圧力の上昇に伴う給排気流量の変動が発生する。しかしながら、このような現象を既存の火災ゾーンモデル(以下、BRI2002)で再現しようとすると、区画内圧力の変動が過剰になり、計算が停止してしまうことも多い。本報では、BRI2002にファン特性を組み込み、単一区画火災試験に対する適用性を評価した。その結果、火災源の着火直後や鎮火直後の圧力変動、給排気口における換気流量の変動については、実験値と良好な対応が見られた。また、区画内測定温度(実験値)の平均値とファン特性を考慮したBRI2002より推定された区画内上層温度の解析結果の時刻歴についても、おおむね一致する結果となっており、ファン特性モデルの導入により、火災防護設計に必要な物理指標が精度良く得られることが示された。