2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[3F05-09] 解体・除染技術2

2018年9月7日(金) 10:35 〜 12:00 F会場 (A棟 A36)

座長:峰原 英介(LDD)

10:50 〜 11:05

[3F06] 汚染コンクリートからのCs溶出挙動の評価

*芳賀 和子1、市川 恒樹2、山田 一夫3 (1. (株)太平洋コンサルタント、2. 北海道大学、3. (国研)国立環境研究所)

キーワード:福島第一原子力発電所、汚染コンクリート、Cs-137、溶出、収着

福島第一原子力発電所の汚染コンクリートの除染および廃棄物管理には、核種の浸透に加え、浸透した核種がその後の水の浸透によって外部に溶脱する挙動についても理解する必要がある。そこで、各種のコンクリートに137Csを浸透させた試験体を用いて純水への溶出試験を行った。試験の結果、粘土を除いた石灰石コンクリートでは137Csは数cmの浸透をしていたが、その一部が徐々に溶脱した。粘土成分を含むコンクリートで、溶脱と炭酸化の影響を考慮した試験体については、137Csはごく表層にしか浸透していなかったが、137Csの溶脱が確認された。また、吸着特性が強いものからは溶脱速度が遅いことが分かった。