2018年秋の大会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3K10-15] ウラン鉱山

2018年9月7日(金) 14:45 〜 16:25 K会場 (B棟 B41)

座長:町田 昌彦(JAEA)

16:00 〜 16:15

[3K15] 人形峠鉱山におけるMn酸化菌によるMn酸化物生成機構の解明

*岳田 彩花1、中野 友里子1、川本 圭佑1、落合 明須美1、横尾 浩輝1、小原 義之2、福山 賢仁2、長安 孝明2、大貫 敏彦3、宇都宮 聡1 (1. 九州大学大学院、2. 日本原子力研究開発機構、3. 東京工業大学大学院)

キーワード:人形峠、マンガン酸化菌

岡山県北部に位置する人形峠鉱山は、2001年の閉山後も坑水中にRaやAsといった有害元素が基準値以上含まれており除去が必要となっている。特にRaの除去が確認されているMn酸化物は、通常、塩基性条件下でのみ無機的に生成するが、Mn酸化菌存在下では中性条件で酸化することが報告されている。しかし、これまでの研究では、人形峠鉱山におけるMn酸化菌のMn酸化物生成機構についての知見が少ない。そこで、人形峠の野外調査に加えて、人形峠坑水と現地で採られたMn酸化菌を用いた室内実験によって、微生物によるMn酸化物生成機構を解明することを目的とした。人形峠の坑水から分離されたCoprinopsis urticicolaの菌の一種であるMn酸化菌を予め増殖させ、pHの異なるMnを含む培地であるHAY mediumや人形峠の環境水に加え、室温で反応させた後、任意の時間に溶液や菌体を回収した。その後、ICP-AES、TEM、SEM、XAFS、XRDにより各種測定を行った。