2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[3L04-09] 新型炉設計

2018年9月7日(金) 10:20 〜 12:00 L会場 (D棟 D12)

座長:藤田 達也(規制庁)

11:20 〜 11:35

[3L08] 蓄積型ぺブルベッド高温ガス炉におけるCANDLE燃焼方式の成立性

*西山 潤1 (1. 東京工業大学)

キーワード:CANDLE燃焼炉、蓄積型ペブルベッド高温ガス炉、可燃性毒物、燃焼計算、臨界計算

CANDLE燃焼方式とは、炉心の燃料領域が中性子束分布、核種密度分布の形状が変わることなく自立的に炉心軸方向に一定速度で移動する燃焼方式である。蓄積型ペブルベッド高温ガス炉は、球状の燃料要素を逐次炉心に追加して臨界を保つことで余剰反応度を持たず、さらに燃料取り出し機構を持たないとても単純な構造を持った原子炉システムである。蓄積型ペブルベッド炉にCANDLE燃焼方式を適用することで、運転中の燃料逐次投入の必要がなく、球状燃料を用いることでCANDLE燃焼状態への過渡変化や平衡状態からの逸脱に対応できる自由度のある原子炉が設計可能となる。本研究は、蓄積型ぺブルベッド高温ガス炉におけるCANDLE燃焼方式について、燃料組成、可燃性毒物の有無などによる原子炉の成立性及び燃焼特性の評価を行った。