2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-1 基礎物性

[1E08-13] 核燃料基礎物性

2019年9月11日(水) 14:45 〜 16:25 E会場 (共通教育棟 2F A23)

座長:牟田 浩明(阪大)

15:00 〜 15:15

[1E09] 高温領域におけるPuO2のエンタルピー測定と比熱評価

*森本 恭一1、小笠原 誠洋2 (1. JAEA、2. 検査開発)

キーワード:MOX燃料、PuO2、熱物性、エンタルピー、比熱

MOXの比熱はKopp-Neumann則よりUO2とPuO2の比熱の組成平均から評価されるケースが多いが、PuO2の比熱の測定データは少なく、特に高温領域の比熱の温度依存性については現在も議論されている。

本試験ではPuO2のエンタルピーの測定と比熱の評価を行った。試料はPu粉末を焼結してO/Mを2.00に調整したものである。この試料についてドロップカロリーメータを用いて980~2160 Kの範囲でエンタルピー測定を実施した。また,試料とタングステン製容器の反応を抑制するために測定ではレニウム製内容器を使用した。エンタルピーは温度に対し1800K辺りまでは一定の割合で上昇し,これ以上ではその上昇割合が大きくなった。これは比熱が1800K以上では上昇することを示す。