2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[1J05-08] 手法検討開発2

2019年9月11日(水) 11:00 〜 12:00 J会場 (共通教育棟 2F D22)

座長:山根 祐一(JAEA)

11:15 〜 11:30

[1J06] 次世代高速炉炉心の核設計における制御棒均質化法の検討

*滝野 一夫1、杉野 和輝1、大木 繁夫1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:次世代高速炉、制御棒均質化、反応率比保存法、制御棒価値、径方向出力分布

次世代高速炉炉心の核設計手法高度化のために、制御棒均質化に伴い生じる制御棒価値と径方向出力分布に対する誤差を従来よりも小さくするための格子計算モデルを検討した。具体的には、従来は制御棒の周りに内側炉心燃料集合体を6体巻いたモデルを一律に用いていたのに対し、制御棒周辺の環境をできるだけ正確に模擬することにより精度向上を図ることとした。その結果、内側炉心領域内に位置する制御棒については、従来のモデルからの若干の改良により精度向上を図ることができた。内側炉心領域と外側炉心領域の境界部に位置する制御棒については、現実的な計算時間に収めることが課題となるものの、同様に精度向上を図ることのできるモデルを構築することができた。