2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-1 放射線挙動,遮蔽工学

[1N11-13] 遮蔽標準

2019年9月11日(水) 15:35 〜 16:25 N会場 (共通教育棟 3F A32)

座長:橋本 慎太郎(JAEA)

15:35 〜 15:50

[1N11] 多様なサンプリング燃料デブリの線量率予測手法の開発

*奥村 啓介1,2、寺島 顕一1,2 (1. 原子力機構、2. 国際廃炉研究開発機構)

キーワード:燃料デブリ、線量率、福島第一原子力発電所、PHITS

東京電力福島第一原子力発電所では、少量の燃料デブリサンプリングが計画されているが、号機や部位に依存して多様な性状の燃料デブリの採取が予想される。採取された燃料デブリの放射線遮蔽や作業員被ばくの管理等に資するため、多様な燃料デブリの表面付近の線量率を予測する手法を理論と数値計算に基づき検討した。本検討では、大きさ、線源核種組成、母材元素組成、密度、気孔率、燃焼率、評価時期などのパラメータを変化させた場合の線量率計算をPHITSコードで1万回以上計算し、線量率の支配因子となるパラメータを明らかにした。更に、上記のような多数のパラメータに依存する燃料デブリに一元的に適用できる線量率評価式を作成し、溶融デブリやMCCIなどの線量率や各パラメータに対する感度を容易に予測できるようにした。