2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2B15-19] 福島事故廃棄物処理8

2019年9月12日(木) 16:05 〜 17:25 B会場 (共通教育棟 1F C12)

座長:浅沼 徳子(東海大)

17:05 〜 17:20

[2B19] 吸着材カラム解析コードを用いたサブドレン浄化装置の挙動評価

*稲垣 健太1、土方 孝敏1、小山 正史1、鈴木 康浩2、川崎 晋平2 (1. 電中研、2. 東電HD)

キーワード:福島第一原子力発電所、汚染水、吸着、サブドレン、シミュレーション

福島第一原子力発電所では、原子炉建屋の周辺のサブドレンから地下水を汲み上げて放射性物質(主にCsとSr)を除去して放出している。2015年9月のサブドレン浄化設備稼働以降、約70万トンを処理し、今後も継続される。そこで、吸着塔の交換時期の最適化を図るために、吸着材カラム挙動解析コードを用いて、流速、吸着材充填高さ、吸着塔数をパラメーターにサブドレン浄化装置設備の吸着塔1塔あたりの処理量の感度解析をした。解析の結果、流速が小さいほど1塔あたりの処理量が大きくなる傾向が見られたが、低流速で装置の処理能力が低下することを考慮するとその効果は限定的であった。充填高さを高くすると1塔あたりの処理量が増える結果となったが、圧力損失の影響等を考慮すると効果は限定的であった。運転塔数を増やした場合、3塔運転に比べて4塔で処理量が1.5倍、5塔で1.9倍に増加することから処理効率が改善されると考えられる。