2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2F05-09] 高速炉熱流動1

2019年9月12日(木) 10:35 〜 12:00 F会場 (共通教育棟 2F C21)

座長:古谷 正裕(電中研)

11:35 〜 11:50

[2F09] 溶融塩高速炉の核熱結合特性

*望月 弘保1,3、山脇 道夫2,3 (1. 東工大、2. 東大、3. 社)次世代エネルギー研究・開発機構)

キーワード:溶融塩高速炉、全交流電源喪失、核熱結合、温度反応度係数、固有の安全性

溶融塩高速炉は一般的に負の温度反応度係数とボイド反応度係数を有している。福島事故の引き金になった全交流電源喪失やその他の大きな過渡変化に対して、溶融塩高速炉がどのように応答するかをこれまでに明確になっている溶融塩燃料の物性値と反応度係数を用いて2つのシステムコードによって解析した。解析体系の溶融塩高速炉では、大きな過渡変化が炉心に加えられた場合、炉心温度が上昇することによって負の反応度が印加され、制御棒を用いることなく原子炉は安全な出力レベルに安定移行する固有の安全性を有している事が分った。今後評価結果を正確にするためには、正確な流体物性値とコードの物性値変更が必要である。