2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[3F01-04] スクラビング・エアロゾル挙動

2019年9月13日(金) 09:45 〜 10:50 F会場 (共通教育棟 2F C21)

座長:井原 智則(東京海洋大)

09:45 〜 10:00

[3F01] プールスクラビングにおける気液二相流中の気泡径変化と除染効果

*中村 優樹1、藤原 広太1、吉田 滉平1、金子 暁子1、阿部 豊1 (1. 筑波大)

キーワード:プールスクラビング、除染係数、ワイヤメッシュセンサ、気泡径、蒸気凝縮

原子力発電所での重大事故時に格納容器内圧力が上昇することが想定される.この際フィルタベントシステムによりガスを容器から圧力抑制チャンバへ放出し容器内圧力を低下させるとともに,エアロゾル状微粒子の核分裂生成物がガスからチャンバ内のプール水中へと捕集され放射性物質の環境中への漏洩を防ぐ.この水中におけるガス中微粒子除去効果をプールスクラビングと呼び,事故時に放射性物質の漏洩を防ぐうえで重要な現象である.解析コードによりプールスクラビングに関する除染評価が行われているが,詳細な物理現象は解明されていない.本報ではガス噴流が水中を上昇する過程における気泡径の遷移に着目している.ワイヤメッシュセンサにより気泡径の計測を高さ方向に行い,混合ガウスモデルを用いた気泡径データの詳細な分析を実施した.気泡径遷移にはプール水温やガスの蒸気分率等の条件による影響が確認された.