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[3H01] 分子動力学シミュレーションによるα鉄中のナノスケールき裂進展の評価
ナノき裂のエネルギー解放率臨界値に及ぼすき裂サイズの依存性
キーワード:破壊、α鉄、分子動力学、平面状き裂、応力拡大係数、エネルギー解放率
本研究では、固体材料の破壊現象に対する照射欠陥の影響を調べるために、分子動力学(MD)シミュレーションを行った。α鉄結晶中にナノサイズの平面状き裂の導入し、この結晶を引張変形させた。き裂が進展し始める際の応力拡大係数の臨界値KICを求めた。また、Griffithの理論を参考に、応力拡大係数臨界値KICからエネルギー解放率臨界値GICを求めた。一般的なGriffith理論ではエネルギー解放率臨界値GICはき裂サイズによらないが、本研究で扱ったナノサイズき裂に対しては、サイズ依存性を示した。