[3L01-05] 核融合炉材料1

[3L02] 高温高圧水中におけるF82H鋼の表面状態に及ぼす負荷応力の影響

*根本 泰成¹、中里 直史¹、美馬 悠希¹、中島 基樹²、野澤 貴史²、谷川 博康²、岸本 弘立¹ (1. 室蘭工大、2. QST)

キーワード：F82H、高温高圧水、SUS316L、負荷応力

低放射化フェライト鋼(F82H)は核融合炉ブランケット構造材料の有力な候補の一つである。日本では水冷却方式の概念が採用されており、水冷却システムの健全性を確保するためには、多様な水化学条件や応力負荷環境下等でのF82H鋼と高温高圧水との共存性の理解が必要である。さらにF82H鋼の高温高圧水腐食特性は放射線により影響されると考えられるため、酸化被膜形成への影響を調べる必要があり、その基礎的知見の蓄積は重要である。本研究では水の放射線分解により生じる溶存酸素量を考慮した高温高圧水中でのF82H鋼の浸漬試験を実施し、負荷応力が及ぼすF82H鋼の表面状態への影響を評価する。