2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-1 放射線挙動,遮蔽工学

[3M08-11] 遮蔽材

2020年9月18日(金) 15:45 〜 17:00 M会場 (Zoomルーム13)

座長:谷口 雅弘(大成建設)

16:00 〜 16:15

[3M09] タングステン微粉末塗工遮蔽布の補助遮蔽実用化研究

*岩宮 陽子1、川合 將義1,2、伊藤 大介3、密本 俊典4 (1. 株式会社 超越化研、2. KEK、3. KURNS、4. 住友重機械工業)

キーワード:放射線、遮蔽、タングステン、X線、中性子、透過イメージ、補助遮蔽、粒子加速器

超越加工によるタングステン微粉末塗工遮蔽布の実用化研究を進めてきた。これまで同布の遮蔽性能は、ガンマ線検出器によって測定してきたが、タングステン微粉末塗工の一様性は明確ではなかった。従って今回、京都大学原子炉研究施設の中性子とガンマ線透過イメージング装置により透過像を採取して、塗工の一様性と面全体の平均遮蔽効果を測定した。また同時にちりめん加工した布についても同様に透過像を取り、平均の遮蔽性能を評価した。さらに、同遮蔽布の大面積や形状柔軟性の特徴を生かした補助遮蔽を考案し実用化できた。この補助遮蔽は、ビーム軌道や機器配置の関係で局所的に生じる2次ガンマ線場や放射化場に対するもので、遮蔽布を重ね合わせて製作して所定の遮蔽性能を持つと同時に運転時や保守点検時に着脱しやすいものである。