2020年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[2K01-05] 火災・PRA・FP挙動

2020年3月17日(火) 10:00 〜 11:20 K会場 (共通講義棟 S棟2F S-21)

座長:牟田 仁(東京都市大)

10:15 〜 10:30

[2K02] 原子力発電プラントで用いるHEPAフィルターの圧力損失の数値モデリング

*安井 康平1、松田 昭博2 (1. 筑波大学大学院システム情報工学研究科、2. 筑波大学システム情報系)

キーワード:HEPAフィルター、圧力損失、数値モデリング、目詰まり、エアロゾル濾過

原子力発電プラントの火災が発生する際には,煤煙が大量に発生する.この煤煙により,粒子を取り除く目的として設置されるHEPAフィルターは目詰まりを起こす可能性がある.フィルターが目詰まりを起こすと,その圧力損失は時間経過ごとに上昇し,最終的に,フィルターが破損して粒子が漏洩する恐れがある.このことから,HEPAフィルターに対して,粒子の捕集量に対する圧力損失を予測することが求められる.本研究では様々な条件に対応したHEPAフィルターの圧力損失モデルを作成した.解析手法は,粒子がフィルター内部と表面へ堆積する2つの濾過形態に分けることで理論的な圧力損失を求めた.解析の結果は既往の文献の実験結果と一致することを確認した.また,フィルターの厚さ,繊維の体積占有率,繊維径や,粒子の流入する条件などを変更して解析を行い,HEPAフィルターの基本的な特性について検討を行った.