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[2K02] 原子力発電プラントで用いるHEPAフィルターの圧力損失の数値モデリング
キーワード:HEPAフィルター、圧力損失、数値モデリング、目詰まり、エアロゾル濾過
原子力発電プラントの火災が発生する際には,煤煙が大量に発生する.この煤煙により,粒子を取り除く目的として設置されるHEPAフィルターは目詰まりを起こす可能性がある.フィルターが目詰まりを起こすと,その圧力損失は時間経過ごとに上昇し,最終的に,フィルターが破損して粒子が漏洩する恐れがある.このことから,HEPAフィルターに対して,粒子の捕集量に対する圧力損失を予測することが求められる.本研究では様々な条件に対応したHEPAフィルターの圧力損失モデルを作成した.解析手法は,粒子がフィルター内部と表面へ堆積する2つの濾過形態に分けることで理論的な圧力損失を求めた.解析の結果は既往の文献の実験結果と一致することを確認した.また,フィルターの厚さ,繊維の体積占有率,繊維径や,粒子の流入する条件などを変更して解析を行い,HEPAフィルターの基本的な特性について検討を行った.