2020年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[3D05-07] 腐食化学、FP挙動2

2020年3月18日(水) 11:05 〜 11:55 D会場 (共通講義棟 L棟1F L-1)

座長:永石 隆二(JAEA)

11:20 〜 11:35

[3D06] 福島第一原子力発電所での放射性核種の短/長期挙動の評価

4. 燃料ペレットからの中・低揮発性FP放出モデルの検討

*唐澤 英年1、内田 俊介1、木野 千晶1、内藤 正則1、逢坂 正彦2 (1. エネ総研、2. JAEA)

キーワード:廃炉作業、FP放出モデル、化学形態、中・低揮発性FP

廃炉作業においてFPの化学形態の把握は重要である。現状のSA解析コードSAMPSONでは、燃料ペレットからの放出はFPの拡散方程式を解き、炉心内での熱化学平衡計算により化学形態を決めている。Ba, Mo, Srなどの中・低揮発性FPの燃料ペレットからの放出は、Phebus-FPT1試験結果に基づき希ガスの拡散定数に調整パラメータを掛けて計算している。Phebus-FP試験で、揮発性ヨウ素が計算値より多く観測されたことから、化学形を熱化学平衡計算で決める方法の見直しが行われている。今回、燃料ペレットから放出される中・低揮発性FPの化学形は主に酸化物と仮定し、FP放出モデルを見直した。これまで各国で実施されたFP放出実験結果に基づき本モデルの妥当性を検討した。