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[3D06] 福島第一原子力発電所での放射性核種の短/長期挙動の評価
4. 燃料ペレットからの中・低揮発性FP放出モデルの検討
キーワード:廃炉作業、FP放出モデル、化学形態、中・低揮発性FP
廃炉作業においてFPの化学形態の把握は重要である。現状のSA解析コードSAMPSONでは、燃料ペレットからの放出はFPの拡散方程式を解き、炉心内での熱化学平衡計算により化学形態を決めている。Ba, Mo, Srなどの中・低揮発性FPの燃料ペレットからの放出は、Phebus-FPT1試験結果に基づき希ガスの拡散定数に調整パラメータを掛けて計算している。Phebus-FP試験で、揮発性ヨウ素が計算値より多く観測されたことから、化学形を熱化学平衡計算で決める方法の見直しが行われている。今回、燃料ペレットから放出される中・低揮発性FPの化学形は主に酸化物と仮定し、FP放出モデルを見直した。これまで各国で実施されたFP放出実験結果に基づき本モデルの妥当性を検討した。